カリン(花梨)(プラドウ)
東南アジア産 プテロキャプス属(マメ科)
■別名
ナーラ(フィリピン)、パドウク(ミャンマー)、ニューギニアローズウッド(ニューギニア)
■産地
主に、タイ・ミャンマーなどの東南アジアの原産種で、フィリピンやニューギニアまで分布しています。各産地によって呼名が異なります。なお、日本などでよく見られる果物のカリンとは全くの別の種類です。
■用途
重構造材、建築材、車輌材とくに羽目板・床張、などに用いられている木材です。他に、この材の刻みものは家具類、器具類などに広く愛用されています。木の樹液は染料の原料、銘木としても取り扱われています。
■色調
辺材は灰白黄色でやや厚く、心材は明赤色から暗色の縞を伴った暗い煉瓦赤色をした木材です。
■材質
木目はやや交錯、または波状で、肌目は中くらいで、光沢があり磨くと美しくなります。堅くて重い木材ですが、加工は比較的容易です。乾燥が遅く、じっくり乾かさないと狂いが生じやすい木材です。この木材は鋸屑などの水浸出液が多く、蛍光現象を現わすことで知られており、この鋸屑は製材人の鼻や目を刺激します。
●気乾比重:0.81〜0.9
耐久性 |
耐水性 |
防虫性 |
強度 |
加工性 |
塗装 |
重さ |
高級感 |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
○ |
重い |
◎ |