福杉(福州杉)
中国南部 コウヨウザン属(スギ科)
■別名
福建杉、香杉
■産地
中国福建省の北部が産地です。産地から「福州杉」「福建杉」などと呼ばれ、独特の強い香りを持つことから「香杉」とも呼ばれています。
■用途
羽目板の他、造作材、ドアなどに利用されている木材です。中国では主に寺院などで使われています。
■色調
中国では福州杉、香杉とも呼ばれ、独特な香りがします。辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色で、辺心材の境界は比較的目立ちにくい木材です。日本の杉とは違う色合いで、赤身の部分が茶色を帯び、源平の濃淡は少なく、おとなしい印象です。木目は鮮明で通直です。
■材質
国産杉と同様に、材はやや軽軟で、比較的狂いが少ないので、切削などの加工は容易です。耐水性にやや劣り、木目が軟らかく傷が付きやすいという欠点がある木材です。
●気乾比重:0.4