米松(ダグラスファー)
北アメリカ材 トガサワラ属(マツ科)
日本でいう松類とは同属ではなく、トガサワラ属に分類され、モミとツガのやや中間であるといわれています。
■別名
レッドファー、ピゥゼットサウンドパイン、ダグラスツリー、モンタナファー
■産地
北米大陸の太平洋沿岸カナダB・C州からカリフォルニア州にかけて分布しています。
■用途
大径かつ長尺材が多いため、重構造用材として埠頭、ドック、港湾等の工事や柱や梁、各種の板などの建築用材としても多く使われている木材です。現在では輸入量が最も多い樹種となっています。「オールドグロス」と呼ばれる年輪の密な大径木からとれる柾目板は家具、建具、装飾、内装材に重用されています。
■色調
心材と辺材の色の差は明らかで、辺材は白から淡黄色、心材は淡黄色ないし赤褐色、年輪は鮮明な木材です。
■材質
材は適度に硬くて重く、曲げ強さ、剛性、圧縮強さを持っています。また、樹脂道があり、ある程度乾燥しても、ヤニが滲み出してくることがあります。塗装障害を起こすことがあるので、十分に乾燥させるなどの対策が必要です。
●気乾比重:0.53
耐久性 |
耐水性 |
防虫性 |
強度 |
加工性 |
塗装 |
重さ |
高級感 |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
○ |
△ |
重い |
○ |