アガチス
東南アジア産 アガチス属(ナンヨウスギ科)
■別名
アガチス(ニューギニア)、ダマール(インドネシア)、アルマシガ(フィリピン)、ダマルミニャク(マラヤ)、カウリ(ニュージランド)
■産地
フィリピン、マレーシア、インドネシア、ニューギニアからオーストラリア、ニュージランド、太平洋諸島に広範囲に分布しています。国によって呼名が異なり、“アガチス”はニューギニアの呼名です。日本では「南洋ヒノキ」、「南洋カツラ」の名で呼ばれるがヒノキやカツラとは全く関係がありません。
■用途
材が軽軟で肌目が緻密なことから主にドアなど建具材として用いられています。箱材、家具の引き出し、縁甲板、普及品の碁盤・将棋盤などにも使われ、広く用いられている木材です。
■色調
心材の色は淡灰褐色ないし淡黄褐色、辺材は淡灰褐色で、境界、年輪とも不明瞭な木材です。そのため広葉樹と思われることが多いが、常緑針葉樹です。
■材質
木目は通直、肌目はかなり精です。加工は容易ですが、アテが強く、乾燥の際に、その部分が割れたり、大きく収縮したりします。柾目の製材が必要です。耐水性、耐久性は低い木材です。
●気乾比重:0.52
耐久性 |
耐水性 |
防虫性 |
強度 |
加工性 |
塗装 |
重さ |
高級感 |
△ |
△ |
○ |
◎ |
◎ |
○ |
普通 |
○ |