福井コンピュータホールディングス、3Dウェブカタログを来春開始
福井コンピュータホールディングスは、来年4月頃に住宅設備・建材等の3Dカタログサービスを開始するそうです。
ウェブ上で公開し、誰でも住宅プランを現実的に検討できるサービスを目指しており、住宅事業者と一般消費者(お施主様)を対象に10万人、メーカー400社の登録を見込んでいます。
福井コンピュータホールディングスは、住宅設備・建材の3次元CADデータサイト「Virtual House.NET(バーチャルハウス ドットネット / 運営:福井コンピュータアーキテクト)」という、約12万点の建材データが登録されたネットサービスを展開しているので、今回の3Dカタログはそのパワーアップ版といえるかもしれません。
システムキッチンやユニットバスなど住宅設備の場合、サイズや色、オプションの組み合わせは数億通り以上となるそうです。
冊子のカタログやサンプルでの検討では、さすがにこの数の比較検討は難しいところです。
これまで、お施主様は完成イメージを「想像」しながら商品を選ぶ場合が多かったことでしょうが、実際の商品と空間を使用して、3Dでイメージしやすくなることで、リアルな家づくりの検討ができるようになるかと思います。
事業者側も3Dでビジュアルイメージを提案することで、お施主様との打ち合わせも効率よく進むかもしれません。
(組み合わせや変更が簡単にできるようになった分、いろいろ悩まれる方も増えそうですが・・・)
設計部門では、組み合わせた建材データをCADデータとして活用できるようなので、こちらも効率化を図ることかできそうです。
設備メーカー側にはマーケティングツールとしての機能をもたせるようで、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)というコストや仕上げ、管理情報などの属性データを付加した3Dデータと利用状況データとひも付けることでマーケティングツールとして活用できるようです。
BIM とは、3Dの建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションだそうです。
・・・。 ・・・。 ・・・。
ネットで調べてみると、可能性を秘めているようですが、いろいろとありすぎて消化しきれません。
どのような見え方なのかを把握する程度に活用されていた3Dモデルが、BIMを使用することで、空調設備の納まりはどうなっているか、部屋の壁紙の材料は何か、蛇口のメーカーや型番の情報までわかるようになるんだそうで、これまでそれぞれ独立していた平面図や断面図などを、3次元で設計し、全ての図面を一括管理できるとのこと。
設計の進め方、お施主様へのプレゼンテーションが画期的に変わるツールの登場だそうです。
「設計図は頭の中にあるだけ」から「手書き図面と仕様書」になることで多人数での施工が可能となり、「CAD」によって、データ化され、複雑な建築物も効率的に設計できるようになりました。BIMの登場で、設計情報が統合され、生産情報の修正やシミュレーションが容易になったという進化の過程を歩んでいるようです。
頭の中に設計図を言葉で説明するのは難しいでしょうし、図面をいろいろと用意されても、見方がわからないと何のことかさっぱりといった状況でしょう。
3Dモデルでイメージを視覚で捉えることで、お施主様、事業者、設計者、皆でイメージを共有することが簡単になりそうです。
今回お3Dカタログはすごい力を持っていそうです。
いろんな所にいろんな需要があるものなのですね。
知らない世界がたくさんあるんだなあと感じます。
・・・「あなたの知らない世界」は苦手でした。
そろそろ、夏も終わりそうかな。