福杉【木の種類】


日本に馴染み深い風合いと手軽に無垢の魅力が味わえます。

●福杉

スギ科コウヨウザン属:常緑高木
学名:Cunninghamia lanceolata

hukusugi

中国福建省の北部が産地の杉の木です。
産地から「福州杉」「福建杉」などと呼ばれます。
また、独特の強い香りを持つことから「香杉」とも呼ばれています。

辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色で、辺心材の境界は比較的目立ちません。
日本の杉とは違う色合いで、赤身の部分が茶色を帯び、源平の濃淡は少なく、穏やかな印象を与えます。
木目は鮮明で通直です。
防虫・防湿効果に優れており、その香りには抗菌作用があるといわれています。

国産杉と同様に、やや軽軟な材質で、比較的狂いが少ないので、切削などの加工は容易です。耐水性にやや劣り、木目が軟らかく傷が付きやすいという欠点があります。

中国では古くから寺社建築で利用されていたそうです。
羽目板の他、造作材、ドアなどに利用されています

馴染みのある風合いは、和洋どちらの雰囲気でも合います。
壁、天井などあらゆる場所に適応するやわらかな質感が、温かみある空間を演出してくれます。
コスト面でも優れており、手軽に無垢の魅力が味わえます。

福杉羽目板