樺(カバ/バーチ)【木の種類】
樺の持つ独特の優しく上品なホワイトカラーで柔らかな空間を演出します。
●樺(カバ/バーチ)
カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹。
学名:Betula maximowicziana、Betula alleghaniensis
主に寒冷地に育つ樹木で、樹高は20~30m、直径50~80cmほどで、北米大陸、北ヨーロッパから北アジア、日本では北海道から本州北中部に分布している落葉広葉樹です。
カバノキ科に属し、植物学的にはサクラとは関係ありませんが、色目と木目が似ていることから「カバザクラ」とも呼ばれています。
辺材は淡黄白色で、心材は淡黄紅褐色をしており、辺材、心材の境界は明瞭です。
木目は通直で、肌目は緻密で上品な風合があります。
艶のあるこぶや縮み杢のような照りがあるのも特徴です。
耐朽性にやや劣る面がありますが、比較的、重い材で、曲げ強さや、圧縮強さ、耐衝撃性などに優れており、加工性もよく、全体に欠点が少ない材です。
主な用途としては、フローリング等の床材、建具材、羽目板、造作材、洋家具、ベニヤ材など多岐に渡ります。
加工性と接着性の良さから民芸品などでも多く用いられています。
フローリングとして用いると、清潔感がある白系や淡いピンクの木肌が、部屋を明るく優しく包み、上品な雰囲気を演出します。