オーク【木の種類】
しっかりとした木目ながら落ち着いた雰囲気を醸し出す。
強度・耐久性に優れた材です。
●オーク
学名:Quercus
オークはブナ科コナラ属の総称で、日本語では、楢(ナラ:落葉樹)または、樫(カシ)と言われますが、楢を指すのが一般的です。
樫と呼ばれるようになったのは、明治時代の翻訳家の思い込みからの誤訳との説があります。
いわゆるドングリの木であり、中国北部、ロシア、北朝鮮、ヨーロッパ、北米、日本など、亜熱帯から亜寒帯まで広く分布しています。
辺材は淡黄白色、心材は淡黄褐色をしています。木目は通直で比較的はっきり現れ、環孔材のため肌目は粗くなっています。しばしば、柾目面に「斑」と呼ばれる独特の模様があり、大きく虎の毛のような斑点模様に見えるものを「シルバーグレイン(虎斑/銀杢)」と呼んでいます。
材自体は比較的硬いので加工には手間がかかりますが、仕上がりは良く、耐久性に優れています。
堅く耐久性があるため、建材としても使われますが、主に高級家具の材料、フローリングなどの内装材などにも用いられます。
また、柔軟性があり水を通さないことからウイスキーやブランデー、ワインの貯蔵樽としても利用されています。
※斑(ふ)
言葉の意味としては「ぶち」「まだら」となります。
柾目を横切るような帯状の杢(もく/木目の紋様)が「斑(ふ)」と呼ばれます。