フローリングに直接敷布団を敷く際の、カビの発生原因とその対策
例を挙げると、
- 家に和室が無い
- ベッドを置くスペースが無い
- 腰痛のためベッドで寝るのが辛い
- 寝る時は必ず布団
- フローリングが大好き
などでしょうか。
それに伴い、フローリングに直接敷布団を敷いたことで、敷布団にカビが生えてしまったというトラブルが非常に多く発生しています。それだけでなく、フローリングにまでカビが生えるということもあります。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?
今回は、フローリングに敷布団を敷くことでカビが発生する原因と、その対策についてご説明いたします。
■フローリングに敷布団を敷いた際カビが発生する原因
「吸湿性」とはあまり聞きなれない言葉かもしれません。
敷布団が快適なのは、吸湿性に秘密があり、良い(高い)敷布団ほど吸湿性が優れています。
吸湿性とは読んで字の如く、「湿度を吸収する」性能のことです。
梅雨など湿度が高い時期に、敷布団がしっとりしていることがあります。
これも敷布団の吸湿性によるものなのです。
敷布団に使われている素材には、
- ポリエステル綿
- 木綿
- ウール
などがありますが、木綿はポリエステル綿の20倍、ウールは40倍の吸湿性があると言われています。
人は寝ている間に一晩で約500mlもの汗をかくと言われています。
500mlというとペットボトル1本分です。
これだけの汗をかいても布団がさらっとしているのは、敷布団の吸湿性のおかげなのです。
吸収した湿気は敷布団の下側、つまり布団とフローリングの間近くに溜まります。
これが畳の上であれば、畳自体も吸湿性に優れているため湿気が適度に放湿されますが、
フローリングの場合は吸湿性がないため、湿気は敷布団の下に溜まったままとなってしまうのです。
それが毎晩繰り返されることで湿気はどんどん溜まり、やがて敷布団にカビが発生となるわけです。
さらに、敷布団だけならまだしも、フローリングにもカビが発生するということにもなってしまいます。
■フローリングと敷布団にカビを発生させないための対策
●湿気をこまめに取り除く
そのため、湿気をこまめに取り除いてあげることが大事です。
皆さんは、毎日布団は片づけていますか?万年床にしていませんか?
面倒だからと言って、万年床にしてしまうのは絶対に避けてください。
湿気を取る方法としては、
- 天日干し
- 布団乾燥機
などがありますが、オススメは天日干しです。
毎日とまでいかなくても、最低1週間に1回はお天気の良い日に天日干ししてあげましょう。
その際重要なのは、片面だけではなく両面干すようにすることです。
それだけで敷布団に含まれた湿気はほとんと放湿することができます。
●敷布団をフローリングに直接敷かない
定期的に天日干しをして湿気を放湿させることも大事ですが、湿気が溜まりにくいように根本的な対策が必要となります。
そのための工夫としては、
- 敷布団とフローリングの間に除湿シートを敷く
- すのこなどを使い、フローリングに敷布団が直接触れるのを防ぐ
- フローリングの上にコルクマットを敷く
などが良いとされています。
それぞれさまざまな商品が販売されていて、賛否両論あるようですが、試してみる価値はあるでしょう。
いずれにしても、いかに敷布団に湿気を溜めないようにすることができるか、これが大事なのです。
ドキっとされた方も多いのではと思います。
敷布団にカビが生えると、簡単には落とせません。フローリングも同様です。
そうなるとせっかくのフローリングも張り替え、なんてことにもなりかねません。
ずっとキレイなフローリングを保つためにも、フローリングに直接敷布団を敷かれている方は、是非、参考にしていただきたいと思います。
フローリングの種類と特徴
● 無垢フローリング
【天然木をそのまま使用しているので、木の優れた特徴を活かしたフローリング】
天然木そのものなので、調湿機能や断熱性など自然の「木」の特長がそのまま活かされています。
反面、調湿機能により隙間がすいたり、反ったり、膨れたりする場合もあり、また、水をこぼしたらすぐに拭いたりと、メンテナンスにも気を遣う必要がります。
しかし、天然木の無垢フローリングは、癒し効果や心地よい歩行感など、天然木ならではの優れた特徴を持ち、温もりを感じることができます。
●3層フローリング
【無垢材の質感そのままに、機能性と施工性と兼ね備えたフローリング】
3層フローリングの表面材には厚挽き板を使用おりますので、無垢材の質感を楽しむこともできます。
自然の木目をそのまま活かした表層と無垢では難しい幅広サイズが可能なため、仕上がりに高級感がでます。
3枚の板を張り合わせて1枚の板にするということで、加工に手間はかかりますが、無垢フローリングと同様に、長年の使用に耐える床材になります。
ヨーロッパでは3層フローリングが無垢に変わる次世代フローリングとして注目されております。
●複合フローリング
【無垢材の持つ自然の美しさに加え、機能性・施工性を兼ね備えたフローリング】
基材に合板を使用することで、反りや縮みなど狂いが軽減され、寸法安定性と安定した強度を持ち、品質にばらつきが少なく、施工性にも優れています。
合板とは、薄く剥いだ単板を木目(繊維)方向に直交するように交互に積み重ね、貼り合わせて1枚の板にしたものです。
安定した強度と、少ない寸法変化が特徴で、様々な建築材料や家具などに広く用いられています。
●床暖房対応フローリング
【床暖房の暖かさと木の良さを感じられる快適な空間を作る床暖房対応フローリング】
床暖房の暖かさと木の良さを感じられる快適な空間が作れます。
●OPCフローリング
【重厚感と高級感を演出する、一枚ものの無垢材フローリング】
木材は一枚が大きくなるほど切り出せる木が限られてくるため、希少価値が高くなり、高級、高価となります。
●ユニフローリング
【施工性が高く、木の様々な表情を楽しむことができるフローリング】
●FJLフローリング
【大小様々なピースを継ぐことで生まれたモザイク模様が美しいフローリング】
FJLは、幅を広く取ることが可能となり施工が高まります。
9PLY(9P)は、フローリング1枚の幅中で、横に9枚継がれたものを表しています。
●ヘリンボーンフローリング
【クラシックで個性的、デザイン性の高い空間を創るフローリング】
日本では「矢羽貼り」や「杉綾」とも呼ばれています。クラシックな雰囲気を醸し出すデザイン性から店舗や洋館、ホテル、高級住宅等で採用されることも多い張り方です。
昨今では、そのデザイン性の高さから一般住宅でも用いられることが多くなってきています。
【フローリングの種類と特徴のまとめ】
このように、フローリングにはたくさんの種類があり、それぞれに特徴があります。
フローリングは決して安い買い物ではありませんので、後悔しないよう好みにぴったりあったものを選びたいですよね。ここでご紹介したフローリング以外にも、Lumber Walkではさまざまなフローリングを取り扱っております。お探しのフローリングがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
フローリングのトラブルで困った時のトラブル別対処法
日常生活を送る中で、フローリングの様々なトラブルで困ったことはありませんか?
フローリングに傷をつけてしまった・・・
フローリングに落書きをしてしまった・・・
フローリングに洗剤やコーヒー、醤油をこぼしてしまった・・・
ちょっとした不注意でフローリングにキズをつけたり、フローリングを汚してしまうこともあるでしょう。
そんなフローリングのトラブルの対処方法をまとめてみました。
●フローリングに傷をつけてしまった・・・
また、キャスター付きのイスや家具などでもフローリングの表面にキズをつけることもあります。
UV塗装フローリングの場合、軽い傷は市販の補修用クレヨン等を塗ることで目立ちにくくすることができます。
自然塗装フローリングの場合は、サンドペーパーで表面を軽くサンディングして再塗装します。
フローリングの傷の程度がひどい場合には、工務店様にご相談ください。
●フローリングに落書きをしてしまった・・・
ペンをフローリングに落とす等ちょっとした不注意で、フローリングを汚してしまう場合もあります。
クレヨン、マジックなどが付着した場合は、アルコールまたはシミ抜き用ベンジンをふくませた布で軽くこすり拭き取ってください。(※ワックスを塗布している場合、ワックスも落ちる場合がありますので、ご注意ください。)
水性インクの場合には、住宅用洗剤(中性~弱アルカリ性)をふくませた布で拭き取ってください。
自然塗装の場合は、サンドペーパーで表面を軽くサンディングして再塗装する方法もあります。
拭いた時の汚れが目地に流れ込むと、落ちにくくなりますのでご注意ください。
また、ペンやクレヨンの種類によっては、フローリングの保護膜に浸透して色が取れなくなる場合があります。
●フローリングに洗剤やコーヒー、醤油をこぼしてしまった・・・
フローリングに水分をこぼしたら、すぐに拭く。これが鉄則です。
薬品、洗剤、灯油などをこぼすとフローリング表面や目地が変色する可能性があります。すぐに拭き取ってください。
醤油やコーヒー、カレーなど染色性の強い食品をこぼした場合も、直ちに固く絞ったぞうきんで拭き取ってください。
時間が経つとシミになってとれなくなる場合がありますので、とにかくすぐに拭き取ることが重要です。
●フローリングを毛染め液で汚してしまった・・・
ご使用になる前に、フローリングに付着しないよう保護カバーを敷くなど、フローリングに影響を与えない工夫を行った上でのご使用をお勧めします。
フローリングを汚さないためにも、ちょっとした手間を惜しまないように心がけましょう。
●フローリングが凹んでしまった・・・
自然塗装フローリングの場合は、少しの凹みであれば、凹んだ部分に濡れたタオルを置き、その上からアイロンを当てることで、修復できる可能性があります。
特に、スギなど柔らかい樹種のフローリングは、より凹み傷が戻りやすい傾向にあります。
ただし、フローリングは水気を嫌います。シミになる可能性もあるので、濡れタオルは必ずきれいな水で濡らし、水分を固く絞ったものをご使用ください。
木がえぐれていたり、欠けてしまっている場合は戻らない可能性があります。
フローリングの上に直接、重量物を置く、キャスター付きのイスや家具を使うことは凹みや傷の原因となります。
保護板やマットを敷くなどしてフローリングを保護することが重要です。
補修した部分が光で白っぽく見える場合は、サンドペーパーで表面を軽くサンディングして再塗装します。
●フローリングにタバコの焦げあと・・・
フローリングを補修をされる場合には、工務店様や専門業者様にご相談ください。
また、フローリングについたタバコのヤニは、アルコールをふくませた布で拭き取ります。
フローリングについた焦げあとにガッカリするよりも、ご自身の不注意を反省することを忘れずに。
●フローリングにささくれ・・・
自然塗装フローリングの場合は、サンドペーパーでささくれた部分を軽く削り、色が薄くなった部分に自然オイルを少量布にとり、薄く塗ります。色が薄い場合は数回の重ね塗りを行ってください。
フローリングを綺麗に保つためのポイント
ちょっとした心遣いや工夫で、いつまでもフローリングを綺麗な状態で使用することができます。
フローリングを綺麗に保つためのポイントを項目別にまとめました。
■ 水まわり・窓際
「フローリングがすぐに拭く」が、綺麗なフローリングを長持ちさせる秘訣です。
フローリングを長時間濡れたままで放置すると、シミや変色、ヒビ割れ等の原因となりますので、すぐに拭き取ってください。
キッチンや洗面所等の水まわりなど、水が飛び散りやすい場所では、マットを敷く等をしてフローリングを保護してください。
窓や縁側からの雨の吹き込み、結露による水滴にもご注意ください。
表面が濡れていると滑りやすくなり、転倒の危険性もあります。
濡れた場合はすぐに拭き取ることが重要です。
また、床下や押入れの湿気により、フローリングが変色する場合もありますので、適切に換気を行ってください。
使用する環境に合わせて、無垢フローリングにこだわらず床材を選ぶことも重要です。
■ マット・カーペット
カーペットや保護マット、玄関マットなどをフローリングに固定する際に粘着テープ(ガムテープ・両面テープ)を使用すると剥がす時にフローリング表面を傷める場合がありますので、使用は避けてください。
フローリングに接する面に通気性のないマット等を長期間そのまま使用しますと、変色やシミの原因となりますのでご注意ください。
湿気がこもるような寝具も同様にご注意ください。
裏面に滑り止め加工を施したマットなどを使用した場合は、裏面材の成分が溶け出して、フローリングの表面に付着したり、変色や艶ムラの原因となる場合があります。
水まわりでマット等をご使用の場合には、水分を含んだまま放置すると、湿気がこもり、シミなどの原因となります。定期的に乾かしたり、位置をずらすなどして湿気がこもらないようにしてください。
■ 砂・室内用履物・車椅子
外部からの砂やスリッパ等の室内用履物の裏面に付着した異物は、フローリング表面の傷や汚れの原因になります。砂や異物を取り除いてご使用ください。
屋外から室内へ車イスで入る場合も砂やゴミが付着しているとフローリングの表面に傷をつける原因となりますので、ご注意ください。
■ 薬品類・調味料
薬品やアルカリ性洗剤、酸性洗剤、灯油などをこぼすとフローリング表面や目地が変色する場合があります。すぐに拭き取ってください。
醤油やコーヒー、カレーなど染色性の強い食品をフローリングこぼした場合は、すぐに固く絞ったぞうきんで拭き取ってください。時間を置くと染まってしまい、シミが取れなくなります。
また、フローリングに付いた毛染め液や靴墨などによる汚れは取れませんので、使用する際にはフローリングに直接かからないよう保護カバーを敷くなど対策をしてください。
■ ホットカーペット
フローリングの上に直接ホットカーペットを使用すると、フローリングとの間に熱がこもり、ヒビ割れや隙間の原因となります。
ホットカーペットをご使用になる場合は、フローリングに直接熱が伝わらないよう断熱性のあるシートやカーペット、マットを敷く等、注意してご使用ください。
■ キャスター付きイス
キャスター付きのイスや家具類を直接使用すると、負荷の大きさや使用頻度にもよりますが、フローリング表面の傷や破損の原因となります。
必ずカーペット等を敷いてフローリング表面を保護してください。
一般の家具やイスの場合も引きずると傷をつける原因になりますので、カーペットを敷いたり、脚元にフェルトを貼るなどして保護してください。
■ ペット
ただ、あきらめるのではなく、綺麗なフローリングを保つために、保護マットを使用するなど、ちょっとした工夫をしてみましょう。
フローリングの上にペットの排泄物や唾液をフローリングにこぼしたままにすると、アンモニア成分などにより、水濡れ以上にシミ、変色などの可能性が高まります。すぐに固く絞ったぞうきんで拭き取ってください。
ペットのトイレ周辺には広めの保護マットを敷き、排泄物がフローリングにかからないようにすることをお勧めします。
また、ツメによりフローリング表面を傷つける場合もありますのでご注意ください。
■ 観葉植物
観葉植物等の鉢には、必ず水受け用の皿などを敷いてください。
水こぼれなどによるシミや変色、日焼けによる部分的な変色の原因となる場合があります。
長期間同じ場所に置かず、定期的に位置をずらすようにしてください。
■ 直射日光
窓際など直射日光が日常的に当たる場所では、日焼けによるフローリングの変色やヒビ割れの可能性があります。カーテンやブラインドなどでフローリングに直射日光が当たらないように注意してください。
。
光(紫外線)による変色には色の濃くなる「変色」と、色があせる「退色」をいう性質があります。光(紫外線)の当たりやすい場所と当たらない場所でフローリングに色ムラが生じることがあります。
■ エアコン・加湿器
フローリングを綺麗に保つためには、乾燥・湿潤に注意することも大切です。
エアコンを長時間使用すると室内の乾燥が進み、フローリングの突き付け部に隙間が開いたり、表面にヒビ割れを生じることがあります。加湿器などで室内を適度な湿度に保つようにしてください。
加湿器を使用する際には、吹き出し口の向きにご注意ください。直接フローリングの方に向いたり、水滴が垂れることで、変色やヒビ割れを起こす場合があります。加湿器の位置を高くする、吹き出し口の向きを変えるなど対策を施してください。フローリングが濡れた場合は、すぐに拭き取ってください。
■ 暖房器具
温風ヒーターの熱風や、反射式ストーブの熱気などが直接フローリング表面に当たり続けると、変色やヒビ割れの原因となります。向きの調整やマット敷くなどして、フローリングを保護してください。
冷蔵庫からの熱風も同様にフローリングの変色やヒビ割れの原因となりますので、ご注意ください。
■ 重量物
移動させる場合は、フローリングの凹みや傷の原因になりますので、引きずらず、必ず持ち上げた状態で行ってください。
付属のキャスター等を使用する場合は、必ずマット等を敷き、フローリングを保護してから使用してください。
大変な場合もありますが、綺麗なフローリングを保つためにもがんばりましょう。
フローリングのワックス・オイルの塗布
よりフローリングを綺麗にしようと塗りすぎるとムラやべとつきが発生し、やらない方がよかったと後悔することになりかねません。
ポイントを抑えたフローリングのワックスがけ・オイル塗布でフローリングを綺麗に長持ちさせましょう。
● フローリングの塗装の種類
【 自然塗装 】
天然の素材(植物性油脂や天然樹脂など)を主原料としたオイル成分を木に含侵させることで潤いと艶を与える塗装方法です。
木の持つ温もりをそのままに、木本来の質感や表情を楽しめます。
フローリングを保護しながらも、木の呼吸を妨げないので、無垢材特有の調湿機能や手触りを損ないません。
自然な色や艶で木の魅力を一層引き立ててくれます。色合いや風合いを変えることもできます。
ただし、塗膜を形成しない自然塗装は水分や油の飛び跳ねからフローリングを完全に保護するものではありませんので、水分や油の飛び跳ねが発生した場合、直ぐに拭き取らず放置していると染みの原因になる場合があります。
【UV(ウレタン)塗装】
UV(ウレタン)塗装は、木の表面に塗膜を作ることで木を保護するタイプの塗装方法です。
UV塗装の場合、紫外線を照射することによって硬化するUVハードコート塗料を用います。UV照射すると数秒で硬化し、硬化後は無臭です。透明感と光沢あり、鏡面仕上になりますので、従来のウレタン塗装等と比較して高級感のあるハイレベルな仕上りになります。
表面に薄くても強度が高い塗膜を作るため、傷や汚れが付きにくく、普段のお手入れが楽になります。
耐磨耗性、耐薬品性、耐溶剤性や耐熱性にも優れており、表面は滑らかですが、防滑性があり滑りにくく安全です。
● 自然(オイル)塗装フローリングのオイル塗布
量や回数はメーカーにより異なる場合がありますので、各メーカーの塗装手順に従ってください。
● UV(ウレタン)塗装フローリングのワックスがけ
塗装の際には、フローリングの目立たない所で試し塗りし、厚塗りにならないようご注意ください。
● ワックス不要のフローリングのワックスがけ
長期間のご使用により、小さなすり傷が気になる場合、ワックスを塗布することで回復することはできますが、ワックスを使用されますと、定期的なメンテナンスが必要になります。
● ワックス・オイルの塗布方法
- 1)ワックスがけやオイル再塗装をする際には、天気の良い日を選んで、窓を開け風通しを良くして行ってください。
(室温が低い時や湿度が高い時には皮膜が正常に形成されにくくなります。) - 2)各塗装方法のお手入れ方法を参考にフローリングを掃除します。
- 3)ワックス・オイル塗料を洗面器などの容器に移して、きれいなぞうきんに含ませ、木目に沿って薄くムラなく均一に塗ってください。厚塗りは厳禁です。
※フローリング表面に直接流さずに塗布してください。
※重ね塗りの場合、先に塗った塗料が完全に乾いてから塗布してください。
※初めて塗布をされる方は塗料メーカーの専用塗布具も検討ください。 - 4)ワックス・オイル塗料が完全に乾くまで自然乾燥してください。
完全に乾くまでは上を歩かないでください。
扇風機などを使用して乾かす場合は、直接風が当たらないように風向きに注意してください。
エアコンの除湿やドライ機能は室温が低下するため、乾きが遅くなる場合があります。
●自然オイル塗料の塗布の際のご注意
塗装の際に試用したぞうきんや布は必ず水を含ませて袋に入れるなど密閉してから捨ててください。
※ビンや缶に入った状態の自然塗料や塗布した木材は自然発火することはありません。
無垢羽目板のお手入れ方法
ちょっとした心遣いと工夫で長く綺麗な無垢羽目板を楽しめます。
無垢羽目板のお手入れのポイントをまとめましたので、参考にしてください。
●無垢羽目板の日頃のお手入れは、乾いた雑巾での乾拭きです。
汚れがひどい場合は、硬く絞った雑巾で拭いてください。汚れが落ちない場合は、少量の中性洗剤を水に入れ、硬く絞った雑巾で拭き取るようにしてください。
水分は無垢羽目板の大敵です。乾拭きも忘れずに。
●無垢羽目板のお手入れには、水を使わないようにしてください。
無垢羽目板が水分を吸収し、膨張する可能性があります。また、無垢羽目板の表面がケバ立ち、ザラつきが出る場合があります。
無垢羽目板にシミが付く場合もありますので、ウェットシートの使用も控えてください。
※化学雑巾などワックス成分が含まれたものを使用すると、羽目板に油分が浸み込み、シミになる可能性があります。
●無垢羽目板を綺麗に保つための日常生活での注意
直射日光があたる場所は、温度が高くなります。無垢羽目板に直射日光が当たると、乾燥によるひび割れ、変色、隙きの原因となる場合があります。
無垢羽目板に直射日光が当たらないよう薄いカーテンやブラインドなどで遮る工夫をお願いします。
植栽を置く場合は、水やりの際には羽目板に水が飛び散らないように注意してください。羽目板の「シミ・膨張・突き上げ・変色」の原因となる事があります。
無垢の羽目板は、乾燥・多湿の環境で膨張、収縮を起こします。
膨張気味のときにはエアコンなどをご利用いただき、収縮気味のときには部屋の中で洗濯物を乾燥させるなど、日常生活の中で工夫をすることで、無垢羽目板を綺麗な状態を保つことができます。
無塗装フローリングのお手入れ・掃除方法
フローリングの表面に塗膜を作ったり、オイルを浸潤させたりして、フローリングを保護していますが、無塗装フローリングはそういった保護がない状態なので、キズや汚れなどがつきやすく、汚れがつくと染み込み、落とすが困難になります。
無塗装フローリングは、木そのものの温もり、肌触りや質感などを強く感じることができます。
無塗装フローリングのお手入れのポイントを知って、綺麗な状態を長持ちさせましょう。
無塗装フローリングの日頃のお手入れは、基本と同様
- 1)表面のゴミやホコリを掃除機や箒で取り除きます。
- 2)雑巾で乾拭きします。
- ※無塗装フローリングは水分を吸収しやすいので、水拭きはできるだけ避けてください。
- ※汚れが付き易いので、きれいな雑巾をご使用ください。
- ※こすりすぎると表面がささくれ立つのでご注意してください。
- ※汗などが垂れるとシミの原因になるので、夏場は特にご注意ください。
無塗装フローリングの大掃除など定期的なメンテナンスは、
- 1)表面のゴミやホコリを掃除機や箒で取り除きます。
- 2)雑巾を水に濡らし、固く絞ってから拭き取ります。
水拭きの際、絞りが十分でない場合、フローリングが水分を吸って表面がざらつき、毛羽立ちやムラの原因になります。
ご注意ください。 - 3)雑巾で乾拭きします。
無塗装フローリングのお手入れのご注意
- 塗装フローリングにご自身で塗装を行っている場合は、ご使用になった塗料(ワックス)の「取扱説明書」をご確認ください。
- 無塗装フローリングに市販のワックス等を直接塗布した場合、フローリングが水分を吸収し、表面のざらつきや毛羽立ちの原因となる場合があります。
- 無塗装の状態でご使用になった後で、オイルを塗ると、汚れが浮き出る場合があります。ご注意ください。
無塗装フローリングについて
人の汗や脂を含む全ての水分が浸透しやすく、醤油やコーヒー等の色のついた液体の場合はなかなか落ちなくなってしまう場合があります。
無塗装フローリングに、液体をこぼしてしまった場合など、そのまま拭き取らずに放置しておくと、ケバ立ちや膨張が発生する場合もあります。
足裏やスリッパの裏の汚れも着きやすく、無塗装フローリングが黒ずんでしまう場合もがあります。
無塗装フローリングの保護材として何かの塗装を施していただくことをお勧めします。
UV(ウレタン)塗装フローリングのお手入れ・掃除方法
表面がコーティングされているので、UV塗装フローリングは汚れがつきにくく、お掃除・お手入れがしやすいものとされています。
とはいえ、日常生活を送る中で汚れはついてしまうものです。UV塗装フローリングのお手入れのポイントを知って綺麗なフローリングを長持ちさせましょう。
UV塗装フローリングの日頃のお手入れは、基本と同様
- 1)表面のゴミやホコリを掃除機や箒で取り除きます。
- 2)雑巾で乾拭きします。
- 3)水拭きはお勧めできませんが、落ちない汚れがある場合は、雑巾を水に濡らし、固く絞ってから拭き取ります。
UV塗装フローリングの大掃除など定期的なメンテナンスは、
- 1)表面のゴミやホコリを掃除機や箒で取り除きます。
- 2)雑巾を水に濡らし、固く絞ってから拭き取ります。
- 3)頑固な汚れは、中性洗剤を含ませ固く絞った雑巾で拭き取ります。
洗剤を使用した場合は、洗剤成分が残らないように、水に濡らして固く絞った雑巾で拭き取ってください。 - 4)乾いた雑巾で乾拭きをします。
UV塗装フローリングのメンテナンス上の注意点
- UV塗装フローリングの表面が塗膜で保護されているとはいえ、素材は木材ですので、過度な水拭きはお勧めできません。
- UV塗装フローリングが、耐摩耗性や耐薬品性に優れているとはいえ、優れた洗浄力を持った洗剤は、UV塗装フローリングの塗膜の光沢がなくなったり、木自体にダメージを与える場合もありますので使用は避けてください。
洗剤や薬品等を使用する場合は、必ず使用上の注意をよく読んで、目立たないところで試してからお使いください。 - メラミンスポンジなどは、UV塗装フローリングの塗装が剥がれる可能性があります。ご注意ください。
- UV塗装フローリングにワックスをかける場合は、無垢フローリングに使用できる製品かどうかを確認し、ワックスの「取扱説明書」をよく読んでからご使用ください。
- 塗装の際には、目立たない所で試し塗りし、厚塗りにならないようご注意ください。
塗装の失敗の原因は、厚塗りによるものがほとんどです。
自然(オイル)塗装フローリングのお手入れ・掃除方法
自然塗装は、天然の素材(植物性油脂や天然樹脂など)を主原料としたオイル成分を木に浸透させることで潤いと艶を与える塗装方法です。
フローリングを保護しつつ、木の呼吸を妨げないので、調湿機能や手触りを損なわず、自然な色や艶で木の魅力を一層引き立ててくれます。
自然塗装は、木の質感を生かした塗装方法ですが、UV塗装のように塗膜を作るわけではありませんので、傷や汚れがつきやすくなります。
自然塗装フローリングのお手入れ・お掃除のポイントを知ることで、綺麗なフローリングをキープしましょう。
自然塗装フローリングの日頃のお手入れは、
- 1)表面のゴミやホコリを掃除機や箒で取り除きます。
- 2)雑巾で乾拭きします。
水分を吸収することで、シミや汚れの他に表面の毛羽立ちや白濁の原因になる場合があります。
キッチンでの油の飛び跳ね、洗面・脱衣所も水の飛び跳ね、床にこぼしたお茶や醤油などの水分は長時間放置せず直ぐに拭き取ることが重要です。
洗面・脱衣所の水分を含んだ足拭きマットなどはこまめに変えないとカビや黒ずみになる事があります。
自然塗装フローリングの大掃除などの定期的なメンテナンスは、
- 1)表面のゴミやホコリを掃除機や箒で取り除きます。
- 2)雑巾で乾拭きします。
- 3)気になる汚れがある場合は、専用ワックスクリーナー等を利用して汚れを拭き取ります。
- 4)汚れがひどい時は、サンドペーパーを使用して、汚れやシミを削り落とし再塗装します。
#180程度のサンドペーパーを使い、汚れやシミを削り取ります。
#240~320のサンドペーパーで徐々に細かい目のサンドペーパーを用いながら表面を整えます。
削った箇所を再塗装します。
削りすぎるとムラがでる可能性があります。ご注意ください。 - 5)再塗装をします。
マスキングテープなどで建具などを保護してください。
少量ずつ塗料を乾いた布などに取り、薄くすり込むように木目に沿って塗り込みます。
塗り過ぎるとべたつきの原因となりますので、ご注意ください。 - 6)塗装後は表面に残った余分な塗料を拭き取り、自然乾燥させます。
- ※ランバー・ウォークの自然塗装フローリングは「オスモ社」のオイルを使用しています。
- ※UV(ウレタン)塗装用のワックスをかけると、毛羽立ちやシミの原因になります。ご使用は避けてください。
- ※塗装に使用した布は、まれに自然発火す可能性があります。十分に水に濡らしてから処分してください。
- ※塗装時、塗装後は換気を十分に行ってください。
●自然塗装フローリングの注意
UV(ウレタン)塗装は木の表面に塗膜を形成する塗装方法で、その塗膜が保護膜となり、汚れを付着しにくくしますが、塗膜を形成しない自然塗装は、水分が浸透しやすく、コーヒーや醤油などの色のついた液体の場合は、なかなか落ちなくなってしまう場合があります。
水分や油の飛び跳ねが発生した場合、直ぐに拭き取らず放置していると染みの原因になる場合があり、また水分の蒸発と共にオイル成分が抜けてしまい、ケバ立ちや膨張の原因となる場合もあります。
水や石鹸が飛び散ることの多いキッチンや脱衣所など水周りでの使用には十分な注意が必要です。
石鹸などに含まれる成分は浸透性や洗浄機能が高く、放置しておくとカビの発生や色落ちの原因となる場合があります。
飛び散った場合には、すぐに乾いた布などで拭きとってください。
一度発生したカビは取り除くのが非常に難しいのでご注意ください。
使用環境、自然塗装の特性をご理解の上、自然塗装フローリングをご使用ください。
フローリングの日常的なお手入れ・掃除方法
そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
フローリングはちゃんと掃除やお手入れをしないと、どんどん美しさを失ってしまいます。
業者に頼むとお金がかかるので自分で行いたい、でもいざやろうとすると方法がわからない。
そんなあなたのために、フローリングのプロであるLumber Walkが、日常的な掃除・お手入れから、本格的なワックスがけまで、ご自身で簡単にできるための方法をご紹介します。
日頃のマメなお手入れがフローリングを綺麗に保つ秘訣です。
自然(オイル)塗装フローリング、UV(ウレタン)塗装フローリング、無塗装フローリングと塗装ごとにお手入れ・お掃除のポイントはありますが、基本的なお手入れ・お掃除方法は変わりはありません。
ポイントをおさえて、綺麗なフローリングを長持ちさせましょう。
●フローリングを綺麗に保つために
無垢フローリングに水分をこぼしてしまった場合、すぐに拭きとってください。フローリングに浸透し、シミ汚れの原因となり、時間の経過とともに汚れが落ちにくくなります。とにかくすぐに拭き取る習慣が大切です。
●フローリングの日頃のお手入れは、掃除機と乾いた雑巾での乾拭きで十分です。
隙間に入ったゴミやホコリは楊枝等で取り除きます。
乾いた雑巾やモップで乾拭きをします。
●フローリングのお手入れ・お掃除には、水を使わないようにお手入れをしてください。
しかし、乾拭きだけでは落ちない汚れもあります。
その場合は、雑巾を水に濡らし、固く絞ってから拭き取ります。
その後、再度乾拭きしてください。
それでも落ちない場合は、住宅用洗剤(中性)を含ませ固く絞った雑巾で拭き取ります。
洗剤を使用した場合は、洗剤成分が残らないように、水に濡らして固く絞った雑巾で拭き取ってください。
洗剤等をご利用になる際は、必ず使用上の注意をよく読み、目立たないところで試してからご使用ください。
●フローリングのお手入れ・お掃除の際にはご注意ください。
- ※フローリングは塗装で保護されているとはいえ、木そのものです。
過度な水拭きによって、フローリングの表面や継ぎ目から浸透し、シミや汚れの他に表面の毛羽立ちや膨張、白濁の原因となる場合があります。 - ※フローリングに落ちにくい汚れがついた場合、洗浄力の高い洗剤を使いたくなりますが、使用した部分のみ塗装が薄くなったり、変色する場合があります。薄めた中性洗剤を使用しましょう。
- ※フローリングには、基本的に化学ぞうきん(布地やシートに薬剤を染み込ませたもの)は使用しないでください。
水濡れ箇所での使用や、フローリング上に長時間の放置すると、フローリング表面の白化や変色の原因となります。 - ※不織布タイプのモップ(ワイパー)を使用した場合、繊維がフローリングにひっかかる場合がありますので注意ください。
- ※アルコールやシンナーなどはフローリングの塗装面を痛めますので、使用を避けてください。
- ※フローリングは基本的に水気を嫌います、市販のスチーム洗浄機やスチームモップの使用は控えてください。膨張や白濁の原因となります。